【イタリアワイン専門オンラインショップ】 2本から送料無料 ❖ 翌営業日発送 【イタリアワイン専門オンラインショップ】 2本から送料無料 ❖ 翌営業日発送

サルデーニャ島と地元ワイン

サルデーニャ島と地元ワイン

Il Vino nella Sardegna

地中海には様々な国の島が数多く浮かんでいますが、面積の大きさTop2はいずれもイタリアの島。最大面積を誇るシチリア島に次いで、2番目に大きな島がサルデーニャ島です。今月はこのサルデーニャ島と、そこで造られるワインをご紹介したいと思います。


エメラルド海岸など地中海らしい美しいビーチを島中に抱え、
高級リゾート地として有名なサルデーニャ島。しかし海岸線には切り立った崖や洞窟が目立ち、内陸部は山岳・丘陵地帯が大部分を占めるなど、ゴツゴツとした野生み溢れる面も。そんなエレガンスとワイルドネスの両面を持ち合わせた、魅力あふれる島です。

サルデーニャ島が属するサルデーニャ州は、イタリアに5つある
特別自治州の1つで、大きな地方自治権が与えられています。島民はイタリア語と同等にサルデーニャ語を話し、独自の風習や文化を誇り高く受け継いているのです。

地中海の真ん中という戦略的な地理のため、良くも悪くも古代より様々な民族の影響を受けてきたサルデーニャ島。その痕跡は今も有形無形に島内に残されており、イタリア本土とはまた異なる独特の雰囲気を感じられるエキゾチックな場所でもあります。


さて、そんなサルデーニャ島、実は島のほぼ全土で多種多様なワイン造りが行われています。

代表的な白ワインは、何と言ってもヴェルメンティーノでしょう。
海の香を感じられる、地中海の白ワイン。今では島内全土で栽培され、その全域においてDOCの格付けを得ていますが、歴史の長い北部のガッルーラで造られるヴェルメンティーノ・ディ・ガッルーラの品質は別格で、島内唯一の最高格付けDOCGを獲得しています。


ヴェルメンティーノ

 


ガッルーラの風の強い海岸沿いの葡萄畑で育つヴェルメンティーノは、昼夜の寒暖差と花崗岩質土壌が造りあげる
フレッシュな酸と豊富なミネラルが大きな特徴。ほどよい塩気も感じられ、魚介類との相性の良さは言うまでもありません。

特におすすめしたいマリアージュは、日本でも馴染みのあるカラスミ。サルデーニャ島の名産の一つで、イタリアではボッタルガと呼ばれています。

スライスしたカラスミをセロリとオリーブオイルでシンプルに和えるだけで、最高のおつまみの完成。もちろんカラスミパスタにしても絶品です。

ヴェルメンティーノの他にも、ヴェルナッチャやマルヴァジア、モスカートなど、他州でも比較的メジャーな白葡萄も栽培されており、辛口~甘口まで幅広いタイプのワインが生み出されています。

 

では赤ワインはと言えば、やはりカンノナウが有名でしょうか。スペインではガルナッチャ、フランスではグルナッシュと呼ばれているこの黒葡萄も、島全土で広く栽培されています。心地よい酸味と滑らかなタンニンで人気のある赤ワインではありますが…

スオーロ・ワインズでは敢えてカンノナウは取り扱わず、とてつもなくマニアックな土着品種、パスカーレ・ディ・カリアリを推しています。

起源があまりよく分かっておらず、今はサルデーニャ島の一部でのみ栽培されている少し謎めいたこの黒葡萄。前述のカンノナウなどとブレンドされることが多く、
パスカーレ単体で醸造されることは滅多にありませんが、その隠れた実力を侮るなかれ。

チェリーやラズベリーを思わせる
フルーティーで繊細なアロマを持った美しいルビーレッドのワインに仕上がり、タンニンのしっかりとした骨格と、口当たりに微かなスパイスのニュアンスが楽しめます。 

とはいえ、普段は引き立て役にされがちなパスカーレを、これほど見事に表舞台で輝かせられるのは、ひとえに造り手の実力と言えるかもしれません。

ご紹介しましょう。当店のサルデーニャワインの造り手、エウジェニオ・ボッキ―ノとチンツィア・ペラッツァ夫妻です。


ピエモンテ州のラ・モッラで
極上のバローロをビオディナミで造っているこの夫妻は、サルデーニャ島の美しい景観と気象的条件に魅了され、2016年からサルデーニャ島でもワイン造りを始めました。

ワイナリー名はライカ (RAICA)。
もちろん、サルデーニャ島でのぶどう栽培もビオディナミです。セラーにおいても、あくまで品質保全の目的で非常に限られた量の亜流塩酸しか使用していません。無濾過で瓶詰めされたとは思えない繊細な味わいは、エウジェニオ・ボッキ―ノらしくエレガントな面とワイルドな面を絶妙に合わせもった仕上がり。

エレガンスとワイルドネス…どこかで聞いた組み合わせですね。道理でサルデーニャワインとの相性が抜群に良いわけです。


★ライカの全商品はこちらから
★エウジェニオ・ボッキ―ノの紹介ページはこちらから

  • Twitter
  • Facebook
  • Pinterest