ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ

美と品性を纏う、誇り高き女王

Brunello di Montalcino DOCG 2017

トスカーナの土着品種「サンジョヴェーゼ・グロッソ」。サンジョヴェーゼ種のクローンの一つで、厚みのある果皮を持ち、鮮やかな色彩と濃厚な香り、そして豊富な酸味とタンニンをワインをもたらします。銘醸地モンタルチーノで「ブルネッロ」と呼ばれるこのサンジョヴェーゼ・グロッソ100％で造られるのが、イタリアが世界に誇る最高級ワイン「ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ」です。

コッロソルボのブルネッロは、ワイナリーが所有する中で最もテロワールに恵まれた葡萄畑から、厳格な規定に沿って選び抜かれた最高品質のサンジョヴェーゼ・グロッソのみが使われます。畑が位置しているのは、モンタルチーノより少し南下したカステルヌオーヴォ・デッラバーテ。砂岩、石灰岩、マール、粘土など異なる時代の地層が混ざり合った特徴的な土壌は、ワインの香りと風味に魅力的な複雑さと奥行きをもたらします。この地の稀有な個性とサンジョヴェーゼ・グロッソの華やかなキャラクターをありのままワインに落とし込むべく、コッロソルボのワイン造りにおいては人の手を極力介入させず、各ヴィンテージの特性をも活かし、毎年非常に質の高いブルネッロを仕上げています。
温度管理されたステンレスタンクで醸造、スラヴォニアンオークとフレンチオークの大樽で3年間熟成、その後8ヶ月の瓶内熟成を経て、気高く美しい「イタリアワインの女王」のお披露目となります。

生産者

コッロソルボ
Collosorbo

チャッチ家の3人の女性が営むワイナリー、コッロソルボ。几帳面な母のジョヴァンナと2人の娘、闘志あふれるルチアと明るいラウラ。異なる性格を持つ彼女達は、時に理性と情熱をぶつけ合いながらも、共に高い志を抱き、人を信じ、より上質なワインを生み出すため更なるエレガンスとハーモニーを探す旅を続けています。ジョヴァンナの父は、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノがDOCに格付けされた1966年に最初の1本を瓶詰めしたジュゼッペ・チャッチ。1850年の創業以来、葡萄やオリーブ、穀物を栽培してきた由緒あるチャッチ家の農園から、1995年にジョヴァンナが独立して立ち上げたワイナリーがコッロソルボです。

ワイナリーがあるのはモンタルチーノ南部、サンタンジェロ・イン・コッレとカステルヌオーヴォ・デル・アバーテの間。海抜約250メートルの高さに広がる35ヘクタールの葡萄畑は、地中海の恩恵を受け温暖で風通しが良く、サンジョヴェーゼ・グロッソの栽培に非常に適しています。所有する複数の畑は近い距離にありながらも、小石の多い土壌から鉄の粒子を含む土壌まで多様性に富み、それぞれの個性と共に収穫されたサンジョヴェーゼの特徴を忠実にワインで表現することに優れた造り手です。