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A road trip in Italy! <1>

A road trip in Italy! <1>

ワイン屋さんのブログですが、久しぶりに車でイタリアを縦断してきたので、旅行記など書いてみようかと思います。
旅好き・イタリア好きの方、良かったらお付き合いください!

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今回の旅路はイタリア北部から中部をうろうろしながらティレニア海沿いに南下し、 バジリカータ州で折り返して、アドリア海沿いに北へ戻ってくるルートです。

イタリアは北と南で驚くほど雰囲気が違うことで有名ですが、ローマあたりから煽り合うドライバーや道路わきのゴミが顕著に増えてきて、南下している感がひしひしと感じられました。

極めつけは、やはりナポリ!運転が荒いという以前に交通ルールがあってないような状態で、車道に車・バイク・歩行者が入り混じる様はまさにカオス……この様子はナポリ編で書き残そうと思います。



さて、出発地は北イタリアの美しい水の都、ヴェネチアです。

 
どこを切り取っても絵になるヴェネチア


ヴェネチア観光の中心は、やはりサン・マルコ大聖堂やドゥカーレ宮殿など名所を有するサン・マルコ地区ですが、大運河を挟んで対面に位置するドルソドゥーロ地区が個人的にはお気に入りです。素晴らしい教会やアートコレクションが目白押しながら、観光客も比較的少なく快適に滞在できます。

今回は観光目的の旅ではありませんが、ワインと同じくらい美術好きなので、ここに来てアカデミア美術館やペギー・グッゲンハイム・コレクションは素通りできません。ソファーに腰かけ、ワインボトルを開け、日がな一日のんびり鑑賞できたら…といつも妄想します。そうですね、ヴェネトなのでアマローネなどいかがでしょうか。

もちろん全館飲食禁止です。


小さなゲストも興味深々(アカデミア美術館)


サンタ・ルチア駅前のスカルツィ橋を通り過ぎると、今年で60周年を迎えるヴェネチア・ビエンナーレの広告が。

「Foreigners Everywhere(どこにでもいる外国人)」が今年のテーマのようですが、世界中から押し寄せる観光客の多さに頭を抱えているヴェネチアだけに、なかなか皮肉の効いたメッセージに見えませんか?広告の上にたむろする観光客とも相性バッチリで、私は思わず笑ってしまいました。

ちなみにヴェネチアはオーバーツーリズム対策として、既に観光客から入島料の徴収を試験的に始めています。訪れる予定のある方はご注意くださいね。


ヴェネチア・ビエンナーレ2024は4/20から11/24まで


それではワインの話も少し…🍷

ヴェネチアを有するヴェネト州といえば、イタリア全20州で最大のワイン生産量を誇り、ヴェネト州の生産量だけで世界国別ランクのトップ10に入れます。

土着品種の数も多く、固有の醸造方法もなかなかユニーク。スパークリング・白・赤それぞれにおいて、デイリーワインから高級ワインまで幅広くカバーしていて本当に飽きません。

イタリアを代表するスパークリングワイン プロセッコもこの州生まれ。さっぱりした味わいで愛される白ワイン ソアヴェはデイリーワインの代表格。赤ワインで思い出すのは、やはり銘醸地ヴァルポリチェッラでしょうか。気さくなヴァルポリチェッラ、妖艶なアマローネ。甘口ワイン レチョートも有名ですね。

ちなみに、ヴェネチアのバーカロ(立ち飲みバー)で軽く飲むなら、アペロール・スプリッツか微発泡のラボーゾがおすすめです。


地元民と観光客が入り混じるバーカロ。チケッティ(おつまみ)が安くて美味しい!

 

ただ、ここだけの話なので小声になりますが…

今回ヴェネチア滞在中に飲んだワインの中で最も印象に残ったのは、実はイスラエル産のサンジョヴェーゼでした。香り高く、ふくよかながら重たさを感じさせない素晴らしいバランス。イスラエルワインをよくご存じの方からすると、何を今更!かもしれませんが、ゴラン高原でもこんなに高品質なサンジョヴェーゼが造れるのかと正直驚きました。

お持ち帰りしたかったのですが、残念ながら当店はイタリア専門。浮気はできませんので、もしこの子に出会う機会があれば是非お試しください!

 
Gamla Sangiovese 2020 (ゴラン・ハイツ・ワイナリー)

 

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さて、ヴェネチアから南へ車を走らせること4時間。トスカーナ州にやってきました。

リボルノとピオンビーノを結ぶエトルリア海岸沿いにある小さな街、ドノラティコが次の滞在地です。
ティレニア海に面した春のエトルリア海岸は、穏やかで人も少なく、静かな海辺散歩が楽しめます。


海岸沿いで乗馬体験も

 
そして海から内陸へ車を15分程走らせると、見えてきました銘醸地ボルゲリ
有名な糸杉並木を走り抜けると、ボルゲリ村に到着です。



「スーパータスカン」なんて厳つい名前で名を馳せていますが、ボルゲリ城に抱かれたボルゲリ村は一周歩いて15分程の本当に小さな可愛らしい村です。

周囲には名だたる生産者の葡萄畑が広がっていて、村のワインショップもさすがのラインナップ。木箱やエチケットにいちいち興奮する母を不思議そうに見ていた娘には、ここはママのディズニーランドなのよ、と説明しました。ちなみにママのディズニーランドはイタリア全土にあります。


ボルゲリ村周辺で珠玉の1杯を堪能するのも素敵ですが、近所の変哲もない
スーパーにも200本以上のボルゲリワインが並んでいます。

気になるワイン、そしてピザやパニーニを手軽に買い込み、海辺でピクニックランチ、なんていうのも素朴ですが贅沢なひと時です。

 

トスカーナ滞在中には、ミステリアスなブドウ「カベルロ」から極上のスーパータスカンを生み出すポデーレ・イル・カルナシャーレのモーリッツ・ロゴスキー氏にも久しぶりにお会いできました。
カルナシャーレ訪問記はまた改めて書き残そうと思います。

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さてトスカーナ州の次は、ウンブリア州。Torre del Colleというセンスの良すぎる可愛らしい村に滞在しました。ワインのお目当てはもちろん、モンテファルコ・サグランティーノ…

▶2へ続きます。

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